水温計は嘘を言わない。

水温計、水温計ってしつこい元釣具屋店員のブログ。

【元釣具屋店員からのお願い】魚拓を依頼する前に覚えておいて欲しい事。

どーも、ムラキです。

 

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タイトル通りなんですけど、魚拓について今日は本音語るよ。

まず大前提として、魚拓をサービスとして扱っているかはお店次第です。オレが勤めていたチェーン店ではやっていましたが、個人店とかだと、ホントに常連のお客さんだけしか受けないところもあれば、そもそもやらない所もあるみたいです。

 

なので、魚拓の方針や流れはお店によって違う、というのは先に言っておきます。

 

 

で、オレの勤めていた店では魚拓依頼はまぁちょくちょくあったんですが・・・

 

ぶっちゃけマジで大変です!

 

単純に慣れや経験も必要だし、神経も使うし、魚にもよっては1人ではやれない(綺麗に取りにくい)場合もあるし、手間も時間も掛かる。

 

正直ね?ホントーに正直な話ね?

 

超忙しいor人手が薄いタイミングで店頭で依頼があるとマジ萎えますww

 

もうこれは本音言うブログだから許してねw

 

最近は、デジカメで撮った魚体をプリントして作成するカラー魚拓とかもあるし、それは割と手間も時間も抑えられるけどね。それでもやっぱり準備に時間かかるし、墨の魚拓程ではないけど、忙しいタイミングでの依頼は結構焦るんですよねぇ。

 

勿論お客さんは悪くないですよ。そういうサービスだし、記念に残したい気持ちも当然だから。

 

ただ、一応元店員として、

 

「出来ればこれだけはお願いします!」

 

「これは知っておいてもらいたい!」

 

っていう意見とアドバイスを書いていこうと思います。

 

ある意味全国の釣具屋店員の代弁ですw

 

 

 

目次

 

 

1.持ち込む前に電話を!!

これが一番お願いしたい事ですね。

持ち込む前に、出来れば1時間くらい前に電話で

 

「これから魚拓取ってもらえますか??」

 

って一言事前に連絡してもらうだけでもかなり違います。

 

で、その時に伝えてもらいたいのは魚種とサイズ。

 

あまりないけど、魚種やサイズによっては魚拓用の用紙のサイズが明らかに足りない事もあったりするのですよ。まぁ、余程の事が無ければ基本大丈夫ですけどね。

 

それに、魚種とサイズがわかればかかる時間も概ね把握できますし、魚体のサイズによって値段が変わってくる店だと値段も事前に提示しやすくなるので、お客さん的にも色々スムーズに事が運ぶと思いますよ。

 

 

 で、これはホントに出来れば、の話ですが、

 

電話の時に釣具屋が都合のいい時間を尋ねてもらえれば尚有難いです。

 

いやこれがね、依頼のあるタイミングがよりによって人手が薄くなる時間だったり、客足が増えるタイミングだったりっていうのが結構あるんですよ。

 

例えば朝一釣りに行って大物釣れましたと。で、持ち込むのが昼過ぎとか、夕方になりますよね。帰り際にお店に寄るので。

 

そのタイミングって、丁度パートさんが帰る時間だったり、夕マズメ狙いで忙しくなる時間だったり、絶妙に大変なタイミングに被ってくるのですよ。

 

だからもし可能であれば、釣具屋の都合のタイミングを聞いて持って来てもらえると滅茶苦茶スムーズです。まじ助かります。

 

ただ、これはあくまでこっち都合の贅沢です。

 

事前連絡だけは欲しいけれど、必ずしもここまで釣具屋に合わせたり気を使う必要はないですよ。

 

そこだけは安心してくださいね。

 

2.値段はお店によってまちまち。

一概には言えないですねー、この辺りは。あえて言うなら、少なくとも3000円はかかると思っておけば大きな誤差に戸惑うことはないでしょうね。

 

魚体のサイズによって値段が変わる事もあり得ますし。

 

因みに、無料でやってくれるお店は基本皆無だと思います。

 

 

3.どうしても時間がかかるという事実はご理解を!

特に墨の魚拓です。

 

お客さんの中には2、30分位で取れるものと思ってる方もいらっしゃるのですが、仮に店が暇だとしてもそれは厳しいです。奇麗に取るために魚体を洗ったり、水気をふき取って、肛門に蓋をして、ヒレを張るためにテグスで固定したりして、下準備だけでも時間はかかる。

 

魚をお返しするまでに最低でも1時間は見積もっておいてもらいたいですね。

 

ただし、これはあくまで魚体を取るまでの時間です。そこから眼を入れたり、ある意味一番大変な文字入れがあったり、時間と神経の要る作業はまだあります。

 

なので

 

魚拓の完成までには基本的に最低でも1~2日程かかると思って下さい。

 

なんでそんなにかかるの??って聞かれる事もあるのですが・・・

 

まず文字入れは基本的に店内で一番字が奇麗で達筆なスタッフがやります。

 

まずこの時点で限られたスタッフしかやれません。しかも失敗してもごまかしも修正も効かないのでホントに集中してやります。

 

オレが勤めてた店の文字入れの担当者は、作業の時はバックルームに籠ってましたからね。

 

それに、画竜点睛とはよく言ったもので、眼入れもこれ次第で完成度や見た目がガラッと変わるので、基本的にある程度慣れたスタッフがやります。

 

なので、どーしても急ぎで!という方は別ですが、基本時間は貰います。

 

せっかく魚体は奇麗に取れても、文字や眼が「お、おぅw」だと萎えますよね?

 

なのでこの辺りはご理解下さい。

 

4..墨の魚拓は味が落ちる!

まぁ、何となくイメージは付くとは思いますが、こればかりは覚悟して貰いたいかな。

 

基本的に魚拓を取り終えたら魚は洗いますが、それでも限度はあるので・・・

 

美味しさは、思い出と記念の代償と思っていただけたらと思いますw

 

5..出来れば閉店時間の2時間前までに持ち込みを。

閉店直前は言うまでもありませんが、1時間前位になると店内が静かでも地味にやる事が増えるので何気に忙しいです。

 

なので、オレが勤めていた店でもそういうギリギリの時は、魚だけを預かって魚拓を取るのは次の日の朝イチ、それ以降に再度魚を取りに来てもらう・・・という事でお願いしてましたね。

 

昔先輩が受けたケースで、ホントに閉店5分前に超でかい○○の持ち込みがあって(諸事情により魚名は伏せる)、どーーーーーーしても今日中に持って帰りたいっていう事で、やむを得ず2時間位残業して魚拓取ったケースもある。なんでそんなにかかったかは諸事情により言えないが、とにかく泣きそうだったらしいww

 

店員にも家族もいれば、プライベートの事もあるので、この辺りは流石に配慮して持ち込みましょう。

 

 

 

~ちょい余談 魚種によって魚拓を取る難易度は変わる!~

魚によってフォルムや形は異なりますので、やはり難易度や手間は変わってきますね。

 

魚拓を取るのが難しい魚は、基本的に長寸、細身、丸い部分が多い魚です。

良い例だとマルスズキ、青物全般、根魚とかです。

 

平面部が少なく、立体的、曲面的な魚体の魚は頭から尾っぽ、背から腹までムラ無く用紙を当てるのが難しいんですよ・・・

 

でもマルスズキや青物って一番魚拓依頼が多いんですよね、実はw

 

 

逆に取りやすいのは平たい魚。

 

鯛全般、ヒラスズキとか。平面的だから用紙にシワも寄りにくく、ムラなく取りやすい。だからヒラメとかカレイは一番楽で簡単。

 

他の魚だと胸鰭とか背鰭を手で広げたり、テグスでヒレの先端を引っ張って止めて広げたりして用紙を当てるんですけど、ヒラメやカレイはその手の作業が殆ど無いのですごく取りやすいですね。

 

 

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まとめ

とにかく言いたいのは事前に連絡を!!

 

 これに付きますね。最初にも書いたけど、超忙しい時や明らかに人手が少ないタイミングで魚拓依頼が舞い込んだ時とか、正直オレも顔に出るレベルで萎えてた…

 

ごめんなさい、当時のお客さん。

 

でも、それくらい手間と時間のかかるサービスだというのは、元釣具屋店員だからこそ発信したいです。

 

 ただね、魚拓の依頼って釣具屋の運営的には基本超貴重です。

 

利益率が高いサービスですからね、いやらしい話としてww

 

用紙代や墨代合わせても原価なんてたかが知れてます。

 

それに、魚拓を取る際多分どこも2~3枚は取ります。オレの勤めてた店は3枚かな。全部文字も眼も入れて、その中で最終的にお客さんから選んでもらってました。

 

で、選ばれなかった残りは店内掲示用に使わせて貰いました(当然許可は得る)。

 

各コーナーとかに掲示してると、やっぱりお客さんとの話題にもなるし、見映え的にも釣具屋感出て良い感じです。特にレアな魚や化け物クラスにデカイのはインパクトがヤバいね。

 

だからある程度配慮してもらいたい事はあるけど、気軽に相談して貰って全然構わないです。

 

で、頑張って下さい、全国の釣具屋店員の皆さんww

 

 

つーわけで以上、ムラキでした。

 

 

 

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