釣人「釣りが好き!自分で釣具屋を経営したい!」、元釣具屋店員「基本無理ゲーだからやめとけ。それでもやる?」

どーも、元釣具屋店員のムラキです。

いらっしゃいませ~

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タイトル見てもらうと分かる通り、今回はサラッと夢を打ち砕くよww

 

イラっとするかもだけど、本音を言うブログだからウザいならそっ閉じでよろ。

 

ただね、オレだって”釣りで一旗上げたい!”っていう志のある方は心から応援したいです。し、100%釣具屋の経営が間違ってると言いたいわけではない。少なくとも一般の人が考える”釣具屋のやり方”ではもう今の時代では無理ゲーだよっていう事を言いたいんです。

 

大事なお金を水の泡に変えないためにも、志がある人は最後まで読んでくれないかい?

 

今日もぶっちゃけるよ!

 

 

目次

 

 

 

Amazonに対抗できる価値を作れるか?】

マジこれ。

今の時代、量販店の釣具屋チェーンでさえ最大の脅威になっているのは200%Amazonです。ぶっちゃけ元釣具屋店員のオレでさえリアル店舗へ出向く機会は少なくなった。ホント急に必要になった小物を買いに行く時か、中古品を覗きに行く時か、たまたま用事で近くを通った時くらいじゃないかな?それか直接触ってみたいタックルがある時くらいか。最近は餌釣りもやらないしなぁ。

 

っていう位、俺自身Amazonはスゲー頼ってる。

Amazonプライム会員になれば、次の日には(下手したら当日)届くお急ぎ便や、日時指定等通常だと料金のかかるサービスが無料で使い放題とかヤバいでしょ。

”やっべ、キロフックの5/0もう無いじゃん!”

っていう時でも、それだけ注文しても送料掛からないんだよ?年間3900円でこれは釣具屋泣かせも良い所だね・・・

 

品ぞろえや値段では普通に量販店では敵わない。

かといってその量販店でさえ、品ぞろえと値段に加えて便利なサービスではAmazonには敵わない。

 

さぁ、個人釣具店はこんな時代でどんな価値を作り出します??

 

 

 【リアルな話マジ儲かんないよw】

 勿論オレは釣具屋を経営した事は無いけど、中で働いてきた人間だから分かるよ。量販店でさえ利益出すのに必死なのにリアル店舗の個人釣具店は全然儲からねぇわ、って。まぁ、やり方次第だと思うし、中には結構稼いでる店も知らなくは無い。

 

と言ってもね。ぶっちゃけこの記事を検索でやってきて読んでくれてる方の大半は、釣具屋での勤務経験があると思う。だからこの辺りは重々分かってるかとは思う。

 

勝手な推測だけど、多分釣具屋を経営したい人の多くはルアー専門店だと思う。磯や船釣り中心でエサを扱う事も考えてる人はまだやりやすいけれど、はっきり言ってルアーの利益率って低いですよ。

 

釣具屋の利益率や優先順位の関係性を超簡単に説明するとこうなる。

 

①エサ

②ハリやシンカー等小物類

③PB商品(店のオリジナルアイテム)

④ルアー

⑤ロッドやリール

 

こんな感じ。このブログでも過去に何回か記事で書いたけど、釣具屋で最も太い柱はエサです。食品と一緒で生ものですから基本的に利益率は高いし、消耗品だからお客さんが足を運ぶ理由として最も合理的なアイテム、それがエサ。

 

その次に太い柱になるのはハリや仕掛けなどの小物類。まぁ、コレに関しては利益率は餌やPB商品ほどでもないかもしれないけど、やっぱり消耗品だから釣りに行く前に購入していく人も多いし、とりあえず買っていくアイテムとしての小物類はやっぱり強い。でも、これだってAmazonに売りを取られやすいよね・・・

 

PB商品は利益率という観点で言えばエサに匹敵します。オレが働いていたお店にもオリジナルのアイテムは沢山あったけど、普通にメーカー品のルアー売るのがアホらしくなるレベルの原価率だったからなぁ・・・ただ、これは売りたい商材ではあるけど、やはり製品としての信頼性やブランド力でメーカー品にはなかなか勝てない所もあります。だから優先順位として3位位かな。ましてや個人釣具店の資本でこういうアイテムを生み出せるかはぶっちゃけ謎ですね・・・

 

はい皆さんお待ちかねの大好きなルアー!

うん、儲かんねぇからwww

レ〇ドのルアーとか超人気アイテムもあったりするけど、正規の値段で売る側はアホらしくなりますよ。つーかコレ書いていいのかな?まぁいいかwww

仕入れの仕方とかにもよるけど、基本的には利益率は低いアイテムなのは間違いないです。

 

で!皆さん大好きなロッド&リール!!

うん、これで儲けようと思ってる釣具屋Nothingだからwww

特にダイワシマノの製品なんて、ごく一部を除けば大なり小なり割引販売しているけど、ホント一般の人が想像している以上に利益は出てませんよ。ましてやルアーや小物と比較すると販売する数は決して多くないからね。

 

 言い方が適切かは分からないけど、ロッドやリール、ルアーといった釣具屋の花形的アイテムは基本客寄せパンダです。そこメインで利益を取ろうとしてるお店なんて存在しない。

 

 

ステラや高いルアーを買ってくれるお客さんを増やす事より、毎日アミエビを買いに来てくれるおじいちゃんや、小物を揃えに定期的に足を運んでくれるお客さんを増やすほうが釣具屋経営では大事。

 

が、その客寄せ的なアイテムであるロッドやリール、ルアー、下手したら小物さえもAmazonに売りを取られーの、利益率が高いエサを扱わないーの、PB商品を持つのが難しいーの、では個人釣具店で今の時代生き残っていくのは確実に難しいです。しかも大して儲からないと来ている。

 

バス釣りが好きだしルアーに囲まれて生きていきたい!っていう気持ちもわかるが、これが現実である。

 

 

 【リアルな話、釣りに行ける時間も減る】

 これも痛手だよ。いくら好きなモノに囲まれて仕事ができると言っても、休店日は決して多くは取れないし、かといって従業員他に雇って自分の休み確保できるまでに成長させるのも時間がかかる。

 

 やり方次第だとは思うけど、基本的に接客販売業はそういうもんです。

 

 

【個人にブランド力が無いとルアー屋はやれない】

 オレがこの世で唯一Amazonではなく直接この店で買い物がしたい!」と思うお店は1件だけ。愛知県の安城市にあるB-FARMっていうバスルアー専門店です。

www.b-farm-lure.com

 

お店の近所にあるバスの超メジャーフィールド油ケ淵へ行く時に立ち寄るけど、オレは同じ愛知でも豊橋市在住で距離的に遠く、最近は油ケ淵にも全然行けてないからムチャクチャ通ってるお店という訳でもないけれど、とにかく素晴らしいお店です。

 

何が良いって、店長の浅田さん個人の人柄。本気で明るくてイイ人なのよ。しかも油ケ淵に限らず知多の野池、琵琶湖の情報にも強いし、びっくりするような人脈の広さを持っている。マーモや琵琶湖のプロガイドの人達等有名アングラーとのつながりも広い。

 

「あーそのリールね、琵琶湖ガイドやってる知り合いが言ってたけど、~こういうトコロが凄い良くて買うなら絶対こっちだって。」

「へーまじすか。そういえばこれ、○○さん(超有名琵琶湖ガイド)も確かテストに関わってるんでしたっけ??」

「うん、っていうかその人なんだ。教えてくれたの」

 

つーか、知り合いなのかよwっていうwww

 

B-FARM あさちゃんのBASS牧場

 

店のオリジナルキャップやロッドも販売してるけど売れ行きは好調なようで。個人釣具店のオリジナルアイテムでお客さんから支持される商品を作れるって驚異的。利益率もメーカー品よりかは高いだろうし、この店長く続くだろうなぁ。

 

大して常連でも無いオレが言っても説得力はないだろうけど、この人と、この人の家族が幸せに暮らしていけるならAmazonよりここでお金使いたい、と思うようなそんなお店です。

 

結局何が言いたいかって言うと、もし本気で個人釣具店で食っていくなら、

 

自分自身がお客さんに足を運んでもらう理由になる人間にならないと無理じゃね?

 

っていう事。

 

ステラは金さえ出せば何処でも買えるが、ステラをこの人から買いたい!むしろこの人から買う事に価値がある!っていうお店や人は少ない。

個人のブランド力が無いと、マジでAmazonや量販店に勝てるわけがないよ。

 

【ヒカルの動画に出てくる遊楽舎の店長がまさにいい例】

 少し釣具屋とは話が違うけれどYOUTUBERのヒカル。

 

兵庫県姫路市にある遊楽舎というカードショップで撮影した動画が沢山あるんだけど、まぁここの店長が面白い。基本的に遊戯王やその他トレーディングカード絡みの撮影でお世話になってるみたいだけど、ホントに一般人かよ?っていう位喋りが軽快で製品の説明も上手い。し、知識の幅も広い。


あのケチな店長がキン消しに諭吉を差し出したw

 

 こんな面白い一般人のおっちゃんに光を当てたヒカルのセンスは凄い。

 

実際彼の動画に出る様になって「店長に会いたくて」来店するお客さんも激増したらしく、1人で店を切り盛りしていたのが今では何人もバイトを雇えるほどになったとか。

ぶっちゃけオレはカードゲームや2次元にはあまり興味はないけど、この店長の面白さに触れたくてヒカルの動画をチェックしてるくらいです。気が付いたら遊戯王の知識が無駄に付いたわww

 

 

 【リアル店舗でやっていくならこういうのはどうだろう?】

 個人のブランド力なんて言っても、現実問題それを生むのは中々難しいと思います。

で、オレが思う、これから先リアル店舗の経営で効果的だと思うやり方を提案したいと思う。あくまで参考程度にしてね。

 

1.徹底的に商材やテーマ、客層を絞る。

バス専門店、シーバス専門店なんて絞り方じゃぬるい。

 

ビッグベイト専門店

海外ルアー専門店

怪魚タックル専門店

・・・etc

 

とか、もう方向性を極端に狭く絞る。オレ割とマジでビッグベイト専門店なんてありじゃないかと思ってる。

 

「ウチの店は6インチ以下のルアーは置いてません」

「45cm以下の魚、スピニングタックルの話は禁止」

「店内で一番小さいルアーはジョイクロ178」

 

みたいな店とか面白そうじゃんww

ぜってーここの店長頭おかしいやろっていうww

 

真面目な話、十分市場として成り立つ世界ですから。ビッグルアーというのは。問題は小物類や定期的に購入しに来てくれるアイテムをどう売るか、だが。

 

ネットが無かった時代ならこんなの流石にやり過ぎだろうけど、今の時代なら自分で発信する手段も腐るほどあるし、BASEとか使えば低予算でもネット通販を運営する事は出来る。むしろそれ位お客さんを絞る位で丁度良いと思うし、やりようはあると思う。怪魚タックルをそろえたり情報を得るために全国から人がやってくる、っていうね。

そのかわり、扱う商材やテーマに関しては変態レベルで精通してないとブランド力は発揮できないと思うけど。

 

2.極めて小さい規模で始める。

これ超大事。

1.にも通じるけど客層を絞ろうとする以上、いきなり大規模は論外だし、中小規模の一般的な店舗形態でも難しいと思う。

 

ここ、ホントに釣具屋入ってんの?っていう位極めて小さい店舗規模で、

中身は濃密な変態ワールドww

 

多分それ位の世界観で丁度良いよ。

 

 

 3.勝手に専門家や肩書を名乗る。

これも1.に通じるけど、もう勝手に自分から肩書を名乗っちゃう。

 

 日本一ワイヤーベイトに投資してきた釣具屋店長。

年間100日海外で釣りをするので、日本一開店時期が安定していない店です。

海外ルアー専門家。所有するラパラルアーは、個数ではなくkg単位で数えます。

 

とかね。いや、事実ホントに日本一かとかは別にいいのよ。だってそんなの確かめようがないし、こんなの先に名乗ったもん勝ち。村田基だって、「世界一忙しい釣具屋のオヤジ」とか平気で言っちゃうじゃんww多分事実だろうけど。

 

肩書は名乗ったもん勝ち。これは何の世界でも一緒じゃないかな?

 

釣り以外で近年有名なのはアイスマン福留。

コンビニアイス評論家とかいうニッチにも程がある肩書を自ら名乗ってる猛者ですw

www.conveniice.com

でも、今ではこれだけで食ってますからね・・・すげぇな。

 

何にせよ、もし客層やテーマを絞るならこれ位自分の立場をはっきりさせる事は必要だと思いますよ。

 

 

【まとめ】

繰り返すけど今の時代にはAmazonとかいう化け物が存在します。

 

ましてや大した利益も取れないようなルアー商材メインで扱う個人釣具店の経営は、今から普通に始めればまず失敗するだろうね。仮に上手くいったとしても大して儲からないのは確実です。

 

オレが無理ゲーだと言ってるのは、普通にモノを買う事に関してはマジでAmazonに勝てる要素が日々少なくなっていくからなんだよ。奴らの企業努力と変化のスピードは多分世界で5本の指に入るクラスだと思います。

 

不足しているトリプルフックを注文して、数時間後にはドローンが家まで届けてくれる時代が夢ではなくなってるんですよ?

最高やんww

 

だからこそ、個人釣具店をやっていくなら、Amazonや量販店に作れない価値と世界観をお客さんに提供しないといけないんですよ。しかもそれは容易な事じゃないです。

 

あなた自身が、お店に行きたくなる理由にならないといけないって事。

 

最初にも書いたけど、オレはこの業界で一旗揚げたい人は基本的にスゲー応援したい。でも、近年のAmazonの成長っぷりと変化っぷりに対抗できる術を考えていかないと、大事なお金も気力も奪われていきかねません。

 

面白い事で生きていって欲しいからこそ、自分が何をやれるのか冷静に考えて欲しいですね。

 

 

最後になりますが、もし本気で釣具屋経営に興味があるなら以下の本は参考になると思いますよ!

やっぱり! 「モノ」を売るな! 「体験」を売れ!

やっぱり! 「モノ」を売るな! 「体験」を売れ!

 

 良いモノと、良いサービスはもう余るほどに世の中には溢れている。

お客さんが本当に欲しているのは、モノやサービスを通じて得られる「世界観」や「体験」。そこで買う、その人から買う事に価値と意味を作り出す事がこれからの時代(というか今の時代)は必須ですよ、っていう事を語っています。

オレは釣具屋時代にこれを読みたかったなぁ、と思いますね・・・もう少し店員としてのあり方が変わったかもしれないし。

Amazonや量販店に作れない価値と変態ワールドのヒントが欲しいならマジ必読。

 

 

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

 

経営とは少し違う内容だけど、これも基本的な考え方は前書と似ている。というか、前書で書いてる事はこの本の内容を分かりやすくまとめたものともいえる。

スゲー濃密な内容だから超ざっくり説明すると、

 

モノも沢山あってみんな豊かだけど、精神的なワクワクは足りてない。

だからみんなと共有したいストーリーや世界は何かを考える事が、新しい価値を生む人になっていくよね!

 

っていう感じ。実際は興奮するレベルで濃密やでww

釣りっていう遊び体験を売るならこれも必読。

 

 

参考になれば幸いです。

 

 

以上、ムラキでした。

 

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